2026年5月13日、ウェブメディア運営企業及びアプリ開発者向けにメディアパートナー事業を展開する株式会社フォーエムはWebメディア運営者の皆様を対象に、Cookieレス時代におけるマネタイズの突破口を探るオフラインセミナーを開催いたしました。会場となった六本木ヒルズのオフィスには多くのパブリッシャーが集まり、熱気に包まれた当日の様子をダイジェストでお届けします。■ 開催背景:デジタル広告8兆円時代の陰に潜む「収益性の危機」セミナーの冒頭、まず共有されたのはパブリッシャーが直面している厳しい市場環境です。日本の総広告費が8兆円を突破し、右肩上がりの成長を続ける一方で、現場のメディア収益はかつてない危機に瀕しています。その最大の要因は、サードパーティCookieの規制(Cookieレス)に伴う「シグナルの損失」です。特にiOS環境などでは、ユーザー識別が困難になったことで運用型広告の精度が落ち、広告単価(CPM)が大幅に下落するケースが相次いでいます。これまでの「運用型広告を導入して待つだけ」の手法が限界を迎える中で、パブリッシャーはいかにして自社メディアの価値を再定義し、収益を維持・向上させるべきか。その具体的な「突破口」を提示することが、本セミナーの狙いです。■ 業界トレンド:メディア収益を「蘇らせる」ための処方箋フォーエムのメディアマネタイズ・マネージャーである林は、この課題に対し、テクノロジーによる「補完」と、人による「価値向上」の両輪を提言しました。Cookieレスで毀損した収益を最新のID技術で蘇らせつつ、同時に広告主へ直接メディアの魅力を売り込む「PMP(プライベートマーケットプレイス)」を強化する。このハイブリッドな戦略こそが、変化の激しい現在の市場で生き残るための一つの道であると語りました。(株式会社フォーエム:林)■ テクノロジー:収益を最大80%改善するIDソリューションの衝撃続いて、イスラエル発の次世代IDソリューションを展開するIntent IQ社のTamir Shub氏が登壇しました。プライバシーに配慮しつつ、Safariなどのブラウザでターゲティングを可能にする同社のテクノロジーは、まさにCookieレス時代の救世主とも言えるものです。実際に日本のパブリッシャーが導入したことで、Safariの収益が27%〜80%も改善したという具体的なデータが示されると、会場の参加者からは驚きの声が上がりました。(Intent IQ社:Tamir氏)■ ビジネス:メディア価値を再定義し、「広告収益の好循環」を創るまた、フォーエムのPMPセールス・マネージャー小山からは、大手プラットフォーム(ウォールドガーデン)に偏った予算を、パブリッシャーが持つ良質なアセットを活用して獲得していく構想を語りました。フォーエムのPMP取扱高は現在、前年比200%以上の急成長を遂げています。PMPにおけるSKINフォーマットの導入やメディアのデータ活用など、パブリッシャーと共に広告価値を発見し、連携を強めることで、広告主へその真価を伝えていきます。こうしてメディアに還元された広告収益がコンテンツの質を高め、さらなるトラフィックを生む「収益の好循環」を業界全体に創り出すことを目指します。(株式会社フォーエム:小山)■ 実践:パブリッシャーが明かす「メディア運営と収益化」の本音後半のパネルディスカッションでは、株式会社Donutsの清水氏と株式会社riverchの中谷氏が登壇。メディア運営の最前線に立つお二人から、現場の「リアルな視点」を語っていただきました。セッションでは、Donuts様によるSNSを活用した「第三者配信(Native Post)」や、riverch様による「SKINフォーマット」の導入事例を深掘りしましたが、そこで語られたのは単なる手法の紹介ではありません。「なぜその施策が自社メディアにふさわしいと判断したのか」「メディアのブランド価値と収益のバランスをどう捉えているか」といった、パブリッシャー側の率直な本音にまで及びました。「読者にどう見えるか」というメディアとしての矜持と、ビジネスとしての収益性。その両立に日々向き合う担当者ならではの生々しい葛藤や独自の判断基準が共有され、会場の参加者にとっても、自社のメディア収益化を再考するための貴重な「現場のリアル」が詰まった時間となりました。(株式会社フォーエム:森脇)(株式会社riverch:中谷氏)(株式会社Donutsの清水氏)■ おわりにセミナー終了後の交流会でも、 IDソリューションの実装や、PMP案件獲得に関する具体的な相談が各所で行われ、業界の変革に対する関心の高さが伺えました。株式会社フォーエムでは、今後もパブリッシャーの持続的なビジネス成長を支援してまいります。